アニメ誕生100年、イベント満載の春はこの3銘柄に注目だ
アニメ誕生100年、イベント満載の春はこの3銘柄に注目だ 引用元:https://shikiho.jp/tk/news/articles/0/161605/1 まいど、相場の福の神こと藤本です。株式相場で勝つには「半歩先読み」が重要です。 2017年は日本でアニメが誕生して100年目の年になります。今年はアニメに注目です。 日本では毎年、春になるとアニメーションに関するさまざまなイベントが開催されます。国内で開かれるアニメ展示で最大級のイベントは、3月25、26日に東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2017」です。同イベントは、東京都が実質的に開催していた「東京国際アニメフェア(TAF)」と、一部のアニメ関連企業が中心となった「アニメコンテンツエキスポ(ACE)」が14年に集結したもので、今年は昨年の174社を上回る過去最多の184社が出展し、来場者は14万人を見込んでいるようです。 また、3月10~13日には、東京・池袋を中心にして「東京アニメアワードフェスティバル2017」も開催されます。 株式市場では3月6日に、ブロッコリー(2706)とKLab(3656)が急騰しました。これは、「AnimeJapan 2017」の「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Liveブース」で試遊会の開催が決定したとのニュースが買い材料となったようです。 今回は相場の福の神が特選したアニメ関連銘柄を3銘柄ご紹介します。 フリュー (6238、東証1部) 東京都渋谷区に本社があり、1997年にオムロンのエンタテインメント分野の新規事業としてスタート。2007年にMBO(マネジメント・バイアウト)により、フリュー株式会社として独立しました。元々がメーカーなので、モノづくりへの熱い情熱を持ち、コツコツと製品を改善し続けています。主力プリントシール機事業では後発メーカーでしたが、現在では、過半数以上の圧倒的なシェアを持つトップ企業です。 プリントシール機のネットの無料会員は1000万人以上に上ります。全国の女子高生の約7割が会員で、月額300円の有料会員も160万人を超えています。 ■福の神ポイント プリントシール機と並ぶ、もう一つの事業の柱が「世界観ビジネス事業部」です。これは、アニメを中心としたコンテンツをゲーム化、グッズ化するなどのメディアミックスで展開するビジネスです。アニメやゲームは単体だと収益が安定しませんが、独自の世界観を元にアニメ、ゲーム、商品化などのメディアミックスを行うことによって収益の安定化を図っています。東京都港区芝に本社があるバンダイとナムコが経営統合した持ち株会社です。玩具業界ではトップクラスの企業で、ゲームセンターなどの娯楽施設、ゲーム(ゲーム機向け・スマホ向け)、映像ソフトなどにも強みを持っています。 ■福の神ポイント 「機動戦士ガンダム」などの人気コンテンツを持っています。東京・お台場の「機動戦士ガンダム」の実物大の立像を撤去し、今年秋には新規に「ユニコーンガンダム」の実物大立像を設置する予定です。IGポート (3791、東証ジャスダック) 東京都武蔵野市に本社があるアニメ制作会社です。映画、テレビ、DVD用などに数多くのアニメ作品を手掛けており、その版権が大きな収益源となっています。コミック専門出版社も傘下に有しています。 ■福の神ポイント 今年4月から、大ヒットテレビアニメ「進撃の巨人」のSeason2がテレビ放映される予定です。VR(仮想現実)に注力しており、VRコンテンツ制作受注に加え製作投資も行っています。 【劇場アニメレビュー】ゲストヒロイン・ユナ(神田沙也加)の歌唱力がすごい! イチゲンでも楽しめる『劇場版ソードアート・オンライン―オーディナル・スケール―』 アニメーション映画『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』は、2012年に第1期、14年に第2期が放送されたTVアニメーション・シリーズ『ソードアート・オンライン』のその後の世界を、原作者・川原礫自らが描いた完全新作オリジナル・ストーリーを基として、新たなドラマを描いたもの。 その前にTVアニメ版『ソードアート・オンライン』がどのようなお話であったかをかいつまんで記すと、VR(仮想現実)世界で繰り広げられるゲーム“ソードアート・オンライン”(以下、「SAO」)内から現実世界に戻れなくなり、ゲームでの死=現実世界の死と化した悪夢の中、ゲームクリアをめざして主人公キリトたちが死闘を繰り広げていくというもの。 そして本作は、それから数年後の2026年を舞台に、AR(拡張現実)型情報端末“オーグマー”によって拡張された現実世界で繰り広げられる次世代ゲーム“オーディナル・スケール”(以降)に参加する、かつてを「SAO」を体験し、現実世界に帰還できた者たちが次々と謎の存在に襲われていく……。 と、以上は宣材からの受け売りで、こうやって自分で書いていても実はわかったような、よくわからないようなところがあるのだが(!?)、要はVRからARへとゲーム世界が代わり、安全性と利便性が高まったはずなのだが、やっぱり新たな危機が主人公たちに迫りくる――そうまとめて考えると、さほど難しくないし、実際に観賞し始めると感覚的に理解できてしまう節も多々あって、すこぶる面白い。 実は私自身、今回はあえてTVシリーズを未見のまま劇場版に接してみて、どこまで内容を理解できるか試してみることにしたのだが(と言えば聞こえはいいが、忙しかったので、単にズボラしただけ!?)、映画の冒頭でTVシリーズのあらましが端的にわかりやすく語られていて、もうそれだけで十分なまでに、映画本編に入り込むことができた。 TVアニメから派生した劇場版について、「TVを見ていないと理解できないだろう」といった旧来のファンによるネットの書き込みなどをよく目にすることがあるが、実際のところ作り手の多くは初見の観客に対してもいかにわかりやすくドラマを伝えるかに腐心し、その上でTV版に接してもらうきっかけになってほしいと願っているものである。 その伝では今回も、さすがにキャラクター同士の関係性など詳細なところはわからないにせよ、話の流れで映画そのものは十分面白く見ることができるし(観客もそうそう馬鹿ではないだろうし)、それどころか、観賞後はTV版をチェックして多様な人間関係などを知りたくなる衝動に駆られるものがあっただけでも(私自身、試写会の帰りに即TVシリーズのDVDをレンタルして一気に見ました)、本作は大成功の部類に入ると思われる。 ストーリーの詳細などネタばれになるようなことは伏せるが、面白かったのはVRでは英雄となった主人公キリトが、ARはとんと苦手で苦労しまくっているところで、そこだけをとっても新旧のゲームの世界観が似て非ざるものであることが容易に理解できる。 またオーディナル・スケールが開催される都内各地のロケーションも実にリアルに映えわたっており、こういった作り手側のきめ細かい配慮の数々も、見る側により深い説得力を与えてくれている。 さらに今回特筆すべきは、オーディナル・スケール内におけるARアイドルとして、人気を博している歌姫ユナの存在で、ゲーム開催時に彼女のステージに遭遇すると特殊効果を得られるという設定もさながら、バトルに併せて彼女の歌が始まるや、俄然映画そのものが弾みだし、とてつもない昂揚感を生み出していく。 ユナを演じているのは、今やミュージカル女優としても、『アナと雪の女王』日本語吹き替え版をはじめとする声優としても大活躍中の神田沙也加で、やはり誠実かつ着実な声の演技と、それに呼応した幅のあるヴォーカルの魅力が今回の最大の魅力になっていることに疑いようはない。さらに今月25日からいよいよ始まる『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』全7章の中で、彼女は宇宙の女神テレサを演じており、その意味でも今月は“神田沙也加・声優月間”としても大いに楽しめそうだ。 一方でキリトとヒロインのアスナとのラブ・ストーリー的パートも、さりげなくも印象に残る仕上がりとなっており、もちろんバトル・シーンのダイナミズムなどにぬかりがあろうはずもないのだが、そういった思春期特有の繊細な感情にもこだわりを示しているところに、本シリーズが支持されている秘訣があるのだろう。 現在ハリウッドで実写映画化も企画されている本シリーズ、なるほどこの内容なら全世界共通の秀逸かつ明快なエンタテインメントとして、海の向こうの面々も飛びつくはずだ。 昨年に引き続き、今年も国産アニメーション映画の大躍進は続きそうな気配である。 | |||||||||