『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』×『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』コラボ実施中! 録り下ろしのボイスが聴けち
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』コラボ実施中! 録り下ろしのボイスが聴けちゃうぞ!! 引用元:http://anibu.jp/20170320-news-8-49237.html 現在、原作が電撃文庫のライトノベルであるTVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』と、アプリゲーム『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』がコラボ中です。 4月7日までの期間中、なんとログインするだけでで「UR黒猫(CV:花澤香菜さん)」がゲットできちゃうんです♪コラボガチャも実施中。もちろん、高坂桐乃(CV:竹達彩奈さん)、新垣あやせ(CV:早見沙織さん)、沙織・バジーナ(CV:生天目仁美さん)、来栖加奈子(CV:田村ゆかりさん)といったメインヒロイン達も登場です。さらに、限定コラボシナリオ第1話が公開中。限定「高坂桐乃」をゲットするチャンスですよ♪俺妹ファンなら見逃せないですよね。 大ヒット小説「戯言シリーズ」が、あえて「OVA」でアニメ化されるワケ 西尾維新の大ヒット小説「戯言シリーズ」が、待望のアニメ化を果たす。テレビアニメではなく、あえてOVAでアニメ化されるのはなぜなのか? 「西尾維新アニメプロジェクト」を生み出し、現在はアニプレックス社長に就任している岩上敦宏さんに聞いた。西尾維新のデビュー作である大ヒット小説「戯言(ざれごと)シリーズ」が、ファン待望のアニメ化を果たす。第1作目「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」をOVA(オリジナルビデオアニメーション)全8巻でアニメ化する。1巻は10月26日に発売したばかりだ。 西尾維新さんはアニメ化・映画化の人気シリーズ「〈物語〉シリーズ」や、ドラマ化もされた「掟上今日子の備忘録」など、ヒット作を立て続けに刊行している作家。そのデビュー作が“戯言遣い”の少年・“ぼく”と、天才少女・玖渚友(くなぎさとも)をめぐるシリーズの1作目「クビキリサイクル」で、ファンにとって非常に重要な作品だ。 その人気の高さに反して、メディアミックスがほとんど行われていない戯言シリーズ。ファン待望の映像化は、なぜ今行われ、そしてなぜOVAで展開するのか? そのこだわりとは? 「魔法少女まどか☆マギカ」や「〈物語〉シリーズ」のプロデューサーを担当し、現在はアニプレックス社長に就任している岩上敦宏さんに聞いた。西尾維新アニメプロジェクトは、「クビキリサイクル」から始まった 岩上さんは「クビキリサイクル」の企画段階から関わっている。作品との出会いは、2002年にさかのぼる。当時30歳前半の岩上さんは、アニメプロデューサーとしてのキャリアをスタートしていた。毎日「どんな原作をアニメにするべきか」と考えているうちに、書店で戯言シリーズに出会ったのだという。 「竹さん(挿絵を担当するイラストレーター)が描いたイラストが非常に目立っていて、読んでみたら本当に面白かった。ミステリー要素とキャラの魅力が両立しているのが新しかった。アニメにしたい――そう思ったが、同時に『やりたいけれど形にできない』とも思った。いい原作があっても、いいスタッフや制作ラインがないと、いいアニメにはならない」 戯言シリーズは西尾作品の中でも“ご本尊”のように扱われていたと岩上さんは語る。「中途半端な形でアニメにしたくなかった。どうすればいいかを考えていくうちに、戯言シリーズだけではなく『西尾作品全体をどう展開していくか』と主題が変わっていった」。 そして生まれたのが「西尾維新アニメプロジェクト」。その第1弾として「化物語」制作が決定した。岩上さんは同作にプロデューサーとして、作品の中身、企画、商品仕様、宣伝に関わり、少しでも面白い作品を作り、少しでも多くの人に届けることを目指したのだという。 06年に小説が刊行された同作は、09年にアニメ化。映像ソフトが1万枚売れれば成功と言われるアニメビジネスの世界で、1巻は12万枚を超える爆発的ヒットを記録した。 「『化物語』は、原作、スタッフ、スタジオの3者でいいイメージができた。同作は当時、『戯言シリーズ』に続く新シリーズのひとつで、西尾維新アニメプロジェクトのいわば“先鋒”というイメージだったが、それがアニメ史に残る大ヒットになった」西尾維新アニメプロジェクトは、「〈物語〉シリーズ」を中心に展開しつつ、「刀語」もテレビアニメ化していた。では、「クビキリサイクル」がテレビアニメでも、劇場アニメでもなく、OVAで制作することになった理由はなんだろう。OVAという形態は、1980年代から90年代にかけては非常に盛んだったが、最近ではそこまで一般的ではない……といったイメージもある。岩上さんはこう語る。 「作品にとって一番いい形を選んだら、全8本のOVAで制作するのがいいと思った。作品のジャンル、制作面、深夜アニメが置かれている状況も考慮した」 「クビキリサイクル」は長編ミステリー作品。既存の“30分13話の1クール”というテレビアニメの形式では、視聴者が混乱しやすい。また、クオリティーコントロールの面でも、OVAにはメリットがあった。テレビアニメで毎週25分映像を作るとなると、求めるクオリティーに達することが難しくなることもある。 年間に放送されるアニメの本数が、ここ数年大幅に増加していることも大きかった。「化物語」がヒットした09年にはおよそ70本程度だったが、15年には150本を超え2倍以上に。そうした状況下において「記念碑的な作品である戯言シリーズを、本当に好きな人に届けるためには、OVAというパッケージで商品化するのがベストなのでは」と考えたのだという。岩上さんは劇場アニメ「空の境界」のプロデューサーも務めている。本来ならOVAとして出ているような作品を劇場で限定公開し、“1時間アニメを劇場にかける”“深夜アニメを劇場作品にする”といった今では当たり前のモデルの礎となった。そういった過去のノウハウがありつつも、劇場アニメにしなかったのはなぜだろう。 「1話1時間だったら、劇場にかけるという選択肢があったかもしれない。ただ『クビキリサイクル』は、1話25分8話構成。1回につき25分だと、少し劇場アニメにするには合わない」 作品にとって一番いい形を 「“作品にとって一番いい形を選んだ”のは、『クビキリサイクル』に限らない。『化物語』でも『刀語』でも、作品にふさわしい制作の形式を選んできている」 「化物語」も、実は珍しいフォーマットを選んでいる。原作は5人のヒロインのエピソードが次々登場する連作短編集。「どのヒロインの話も面白い。その面白さを、1クール13話のテレビアニメのフォーマットでも生かしたい」――そう考えた岩上さんは、2つの仕掛けを作った。 1つ目の仕掛けは、ヒロインごとにOP(オープニング)を変え、まるで新番組が始まるようにしたこと。映像や曲は各ヒロイン用のものを制作し、映像ソフトの特典としてCDを付けた。 「アニプレックスがビデオメーカーとして主幹事だったからできたこと。企画段階から、パッケージを含めたアイデアだった」2つ目の仕掛けは、「化物語」はヒロイン4人分のエピソードを描いた全12話を地上波で放送した後、最後のヒロインのストーリーにあたる13~15話をネット配信したことだ。一般的なアニメフォーマットであれば、他のヒロインのエピソードを削るところだったが、「どれも大事」という思いから、イレギュラーな形で放送することを決めた。 アニメ「刀語」も、全12巻の原作をそれぞれ1時間アニメにし、月に1本放送するという、非常にイレギュラーな枠で展開した。もともと原作も12カ月連続という珍しい形式で刊行されており、放送枠でも“原作を再現”したといえる。数多くの小説や漫画をアニメ化してきた岩上さん。原作ものアニメが成功する条件はなんだろう。 「いいアニメになる最低条件は、監督やプロデューサーが作品を嫌いではないこと。ただ、どれだけ好きでも、作品が成功するとは限らない。業界全体として“原作ファンに楽しんでもらおう”ということを目指すようになっているが、それがかえって重圧になることもある」 “原作に忠実に”と言うことは簡単だが、実行するのは難しい。特に小説だと、読者の想像力にアニメ映像がついていかないこともある。 「読んでいる人の頭の中に広がっている光景は、1人1人違う。『原作小説と同じように面白いね』と言ってもらうためには、小説のフレーズをただ映像にするだけではなくて、読者の感じたイメージを再現する必要がある」また、アニメは集団制作であり、間に脚本家やコンテマンといったクリエイターが介在するものだ。“流れ制作”だと、気付かないうちに変わってしまうことも起こる。 「ヒロインの『そうだけれども』という口調が、『そうだけど』に変わってしまうことが、アニメの制作では起こりやすい。でも、その細かな部分も含めて、ファンが愛しているキャラクター。原作と絵コンテの間を、“細部を落とさずにつなぐ”機能がしっかりしているチームがあるから映像にできる」 OVA「クビキリサイクル」のメインターゲットは、かつて本作を読んでハマった20代~30代の男女。アニメ作品のプロモーションは、基本的に本編のテレビ放送自体が宣伝になる性質があるため、OVAは不利になりやすい。その代わりに、プロモーションビデオやCMの露出を増やし、Web広告も展開し、周知を進めている。 西尾維新さんが「キャラクターコメンタリー(副音声で、作中キャラクターが実際に実況しているようにトークするもの)」を書き下ろし。映像商品としての価値を高めるとともに、コレクター心をくすぐる全巻購入者特典も用意している。 「『クビキリサイクル』は、〈物語〉シリーズとはまた違った面白い映像で、魅力的なキャラクターがたくさん出てくる。原作既読の方にも、そうでない方にも楽しんでもらえる作品になった」 | |||||||||